2018.1.15 星野仙一さん逝去  新年早々のこのニュースにはとても驚かされた。2017年に野球殿堂入りしたばかり、享年70歳はいかにも早すぎる。 タイガースにとってはまさに恩人、弱い弱いタイガースをたったの2年で優勝させてくれた。弱い体質を変えるために、考えられないほどの選手の入れ替えるという外科療法、なりふり構わぬ勝敗へのこだわり。 
 タイガースの選手もコーチ陣も、経営陣も、そしてファンも忘れ果てていたものを取り戻してくれた恩人だ。 彼がいなければ、あの2003も2005もありはしない。 いくら感謝しても足りはしないだろう。
 しかし、星野さんに暗黒時代から引っ張り上げてもらったタイガースだが、最近は元に戻ってしまったかのような気がする。 
 いまはご冥福を祈るしかない、合掌。
2018.3.2 日本映画二本  珍しいことに日本映画を2本、立て続けに見たので感想をメモしておくことにした。 一本は1982年野村芳太郎監督の「疑惑」だ。 松本清張の原作、桃井かおりと岩下志麻の主演。 この映画はNHKラジオ「すっぴん」のシネマストリップというコーナーで紹介されたのをきっかけに、ツタヤで借りてきて見た。 
 内容はまさしく紹介通りで、主演二人の演技にほれぼれしてしまった。 しっかりした原作と脚本をベースに、力量満点の二人、しかも演技はまるで対照的。 桃井かおりのアドリブのすごさ、それに対抗する岩下志麻の貫禄、言うことなしの出来でした。 
 久々に良い日本映画を見た気がした。 岩下志麻の気品と綺麗さにも目を見張った。  
 
 もう一本は2017に公開されたばかりの「本能寺ホテル」を衛星放送で放映したので録画したものを見た。 鈴木雅之監督(知らない)、主演は綾瀬はるかと堤真一。 いわゆるSF映画のタイムスリップもの、さすがに最近の映画だけあり映像技術はなかなかのもの。 しかしだ、内容はとてもではないが評価に値しないほどに酷い酷い。 
 喜劇のつもりなのか?SFのつもりなのか? 綾瀬はるかや堤真一の演技うんぬんの前に、脚本がまったくなっていない。 史実は全くといっていいほどに無視。 もちろん喜劇なら無視もいいが、あまりにもだらしない脚本で、よくこんな酷いものを作ったと逆に感心した次第。 いくらなんでも明智光秀の謀反を事前に知った信長が、なんの対応もしないなど誰がどう考えてもあり得ない。 脚本が陳腐すぎると断定しておく、日本映画の質が落ちきった作品だ。
2018.4.9 糖尿病対策  HbA1cは、赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値。 過去1-2ヶ月の血糖値の平均を反映する。
HbA1c値 5.6%未満が正常、5.6-6.4%が境界型糖尿病、6.5%以上は糖尿病という定義。 7%未満を維持できれば合併症はでにくいですが、8%以上の状態が続くと合併症が出る可能性が非常に高くなる。
 この数値は2011から記録しているが、だいたい6から7の間で推移、何度か7.0を超えたこともあった。 一番高かったのが2014.4の7.2だが、3月の検診で7.3を記録した。 先生からも7を常に超えるなら投薬が必要と言われていた。 どう考えても次の6月検診で同じような7超えなら投薬になりそうだ。



 近所のSさんが糖尿病で、投薬していたのだが、明日診察という前日に薬がなく、一日ぐらい大丈夫だろうと飲まなかったために、それが原因で亡くなった。これは強烈な印象で、なんとしても投薬は避けたかった。

 これまでも野菜サラダを食事の中心にするなどの食事療法、定期的ウォ-キングなとの運動、難消化性デキストリンの服用などはしてきたが、どうもそれだけではまずそうだ。
 今回は性根を入れて取り組むことにした。 前に買った本や、ネットの情報などを参考にしたが、やはり食事と運動が基本のようだ。 そこで、3つのことを実践することにした。

 1.間食を基本的にやめる。
   絶対にだめではないのだが、食事で上がった血糖値が下がりきる前に間食すると、慢性的に
  血糖の状態が続くので間食は避けるのが賢明。 ただ、絶対にだめではなく、少量のタンパク
  質系などは良さそう。 
   炭水化物がいけないのでピーナッツなどのナッツ類、こんにゃく系のものなどを少量だけ摂るこ
  とにした。
 
 2.ウォーキングの量を増やす。
   これは無理のない範囲で増やそうと、朝食後に30分ほどのウォーキングをおこなうことにして、コ
  ースも2つ作った。 食事の後に運動をすることは早く血糖値を下げるための理にかなっている。

 3.夕食の開始時刻を早める。
   これまでだいたい19時過ぎに入浴し、19時30分くらいから夕食のパターンだった。 これを1時間
  早めて18時入浴、18時30分までに夕食開始にした。 就寝は22時はこれまで通り。 これで食事の
  から就寝にまでの時間を1時間増やしたことになり、少しでも就寝中の血糖値を下げることが目的。
 
 これで、だめなら6月から投薬だと覚悟する。
2018.6.12 森田童子の訃報  苫小牧へ向かう船中で、昼食のインスタントラーメンをがっつきながらネットを見ていてその訃報に出くわした。
 森田童子が4月に心不全で亡くなっていたという。(JASRACの会報に今年の4月24日に亡くなったと掲載) 
 本名不詳、年齢不明、私生活のすべてを非公開という徹底した人だ、素顔さえ解らない。
 活躍したのは70年台、83年に活動休止、以降はすべてが全く不明。
 彼女はなぜか理由はわからないが「ぼく」という一人称を使う、曲はもちろんマイナーがほとんどだ。
 どこで何をきっかけに彼女のことを知ったのか思い出せないが、知ったのは多分十数年前、彼女が活躍していた時はまるで知らなかった。
 長く聴いているだけで滅入ってきそうな曲が多いのだが、なぜか何かが突っついてくる。
 ニュースによると享年66、ひとつ上か同級生かもしれない、またひとり好きな人が亡くなった。
 「地平線」を聴きながら書く、曲の最後は華々し花火、この曲のように地平線の向こうで死ねただろうか?
 ご冥福を祈るのみ。
2018.9.10 新史太閤記
 何十年(多分40年以上)ぶりかで司馬遼太郎の「新史太閤記」を読み返した。 孫の潤矢の誕生日祝いにこの本を贈ったのだが、その際にちょっとだけ読み始めてそのまま読んでしまったのだ。 
 中学二年生で理解できるだろうか?という疑問からだった。 もともと司馬遼太郎の本を贈ることに決めたのだが、さてどれにしようか悩んだ。  私が司馬さんの出会いは中学校の図書館、「竜馬が行く」からだった。 ただこのベストセラーはあまりにも長編すぎるのではと思った。 幕末ものか戦国ものか? 当初は「関ヶ原」と思ったのだが、この本は石田三成の視点から書かれており、そのうえ相当の事前知識があったほうが理解しやすそうに思えた。 だから、「国盗り物語」からとも考えたが、歴史の授業でも斎藤道三は出てこないだろうから、取っつきにくいと考えた。 で、とにかく面白いという点、出てくる人物が豊富な点から「新史太閤記」にしたのだ。

 ただ、読み返して思ったことは、もし私が中学2年生でこれを読んでも司馬さんの言いたかったことの半分も理解できないと思えることだ。 司馬さんは、この本で秀吉の人物像と信長や家康など他の人物との違いを鋭く指摘している。 また、戦国期がどうやって終わったかを、秀吉の半生を通して論じているともいえる。 だからなのか、秀吉の後半生を書かずに終わっている? はたまた、書きたくなかったのか? よくわからない。 ただ、少なくとも司馬さんは秀吉の前半生が大好きだったということは、本人がおっしゃってることでもある。
 さて、孫は最後まで読んだだろうか? どう理解しただろうか?   
2018.10.29 タイガース監督交代  金本監督が3年契約にもかかわらず、2年を残して辞任した。 実質的には、最下位の責任をとらされての解任かと思われる。 もともと金本の監督就任には、きわめて懐疑的な見解を持っていた。「超変革」というキャッチフレーズは、間違ってはいないと思うが、それを実践できなかったのが実体だろう。 やはり、二軍監督もコーチの経験もなく、いきなり監督、それもタイガースの監督。 これはどう考えてもうまくいくのは奇跡だろう。 あのベテランだったノムラがお手上げだったチームカラーなのだ。金本は選手としては鉄人でも、指導者としては素人同然。 結果は至極当然とみるべきだろう。 この状態で来年以降も指揮をしても、結果は着いてこないだろうとの判断を球団が下したのは正解だと思う。
 後任人事では岡田元監督、掛布前二軍監督、矢野二軍監督の名前が取りざたされた。 ドラフトなど差し迫った日程の中で、球団は矢野二軍監督に打診し、次期監督が決まった。 岡田の実績や手腕は確認されておりおかしくはないと思ったが、掛布では人寄せパンダになりかねない。 しかし、あえて監督未経験の矢野に依頼したのは、やはり監督も若返りをい図りたかったからかもしれない。 したがって、この選択は一見正しかったとみえる。 だが、そうだろうか? 金本監督を解任するつもりがあったなら、もっともっと早くから人選を始めるべきだったのでないか。 広く球団OB以外からも候補者を立てるのが正しかったと思う。 人材はいくらでもいるはずだ。
 まあ、そういっても今更仕方ないが、矢野さんには少しは期待したいと思っている。 理由は二つある。
 1.タイガースの歴代監督の失敗を目のあたりにしている。
   タイガースの監督はどうしても選手の育成よりも、目の前の結果を求められる。 タイガースファンの一番悪いところだ。 だが、この現実にぶつかり敗れ去った歴代監督、それをよく見ているということは、そこから学べるものがあるはずだ。 結果と育成の両立を考えてもだめなことだ、それは不可能だと思う。 監督として、「一年目から優勝を狙う」と公には言っていたが、腹の中では「3年で結果を出す」と考えていたら、うまくいく可能性がある。 

 2.元キャッチャー
   「監督の元守備位置はその結果に大きな影響を与える」というのが持論。キャッチャーは「グランドの中の監督」、試合を組み立てるために頭を使う。 投手、特に先発はキャッチャーとコンビを組んで試合の流れを考える。 内野手、特に二遊間はそのキャッチャーの意思に連携して頭を使う。これに比べて、外野手や内野でも1,3塁手は頭をあまり使わない。 極端な言い方をすれば、取って投げるだけで試合に参加している。 従って、監督としての資質は別にして、守備位置からの適任は明らかだ。 

 以上の意味から矢野新監督には、うまくいく要素があると断言できる。 少なくとも指導者経験なしで外野手だった金本に比べれば、至極恵まれている。 1年目は最下位脱出、2年目でAクラス、3年目で・・・ともくろみたい。
2018.12.21 マッチスティック・メン  2003年のアメリカ映画「マッチスティック・メン」を見た。 ニコラス・ケイジ大好き人間なので見たというところ。 TVの解説では、「病的に潔癖症の詐欺師ロイと相棒フランクは騙しのアーティスト。 ロイとフランクは大金をせしめる計画を立て、ひょんなことから再開したロイの娘アンジェラが仲間に加わる。 「完璧なシナリオ」は果たして成功するのか?リドリー・スコット監督とニコラス・ケイジが贈る極上のクライム・サスペンス!」となっていたが、この映画の脚本は素晴らしいの一言だ。 
 Matchstick Menとは直訳だと「マッチ棒のような男」、それにしてもこの題名はまさに的確そのものだ、言い得て妙と解るのは見終わってからだが。
 ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演した『スティング』(The Sting)を思い出してしまう。 あの映画も終わりに向かっていくほどに強烈だったが、この映画もまさにどんでん返しの連続。 
 見終わってから、いくつもの伏線が解る仕掛けで、素直に恐れ入りました。
  
2018.12.31 2018の総括  今年はどんな年だったか? 特にかわったこともなく、代わり映えしない1年だったと言えるが、平凡が一番かとも思う。 
 長期キャラバンは「肥後」「道東・道央」「南東北」の三回、それぞれ1.5ヶ月くらいだが、どうもそれ以上欲張らない方が良さそうだ。 年3回が丁度よさそうである。 肥後は思いも雪で冷や汗をかいた、次の冬は冬タイヤにしようと決心させるほどの冷や汗でした。 北海道は雨でずいぶんと泣かされた。でも、いろいろな人と話したり、パークゴルフも地元の方とやった。その道具もハードオフでそろえてしまった。
 南東北は山旅だったが、紅葉がほとんどだめだったのは仕方がなく、まあまあかな。
 長期キャラバンの隙間には桜やえっちゃんとの姫路城などショートキャラバンと、外国旅行はポルトガルだった。 これもまずまずだったか。 来年は3月にえっちゃんはオペラ仲間とイタリアに行くとのこと、こっちはどうするか? まだ決まっていない。 
 来年の長期キャラバンは、「広島2-3月」「北海道6-8月」「宮崎9-11月」とだいたい決めた。その隙間にまたいろいろ挟むつもりだ。 

 「旅」と「山登り」と「写真」が最後までの道楽になりそうだ。 「旅」のスタイルはだいたい確定した、「登山」は、もう少ししっかりやるべきだったかも。 高い山はもう登れる最終段階だろうから、来年は北アルプスと赤岳にだけは登りたいと思う。 「写真」の持ち歩くカメラもやっとx100s、登山はペンタックスと決まり当分は変えないつもりだ。