2023
1/20 世代交代  昨日の午後は大相撲初場所の千秋楽と、王将戦第二局が重なってしまい忙しい思いをした。 
 初場所は一人大関の貴景勝が十二勝で三度目の優勝を飾った。 ここのところ四場所がすべて平幕優勝という異常事態を何とか解消した。 この異常事態の原因はいくつもあるだろう。 一つには、一人横綱の照ノ富士が休場がちで安定しないこと。 大関も一人で押し相撲の不安定さがあること。 関脇以下が完全に団子状態で、抜け出す人がまだはっきりしないこと等々だろう。 
 白鵬時代が終わり、照ノ富士が継いではいるが多分短命。 次の時代までの狭間なのだろう。 当面は次の大関が焦点になりそうだが、若隆景、高安、豊昇龍、霧馬山、阿炎、若元春、琴ノ若あたりが候補。
残念ながら、まだ抜け出せそうなのがいない。 もしかしなくても十両優勝した朝乃山のほうがスルスルと抜け出したりしかねない。 
 十両には北青鵬、金峰山、湘南乃海など次世代がひしめいているので、こちらも楽しみだ。 
 
 将棋のほうは、かつて羽生が駆け上がったのと同じように、いやそれ以上の勢いで藤井が駆け上がっている。 極めて近い時点での八冠も十二分に考えられる。 そうしたなかで行われている王将戦、その第二局は羽生が会心の差し回しで一矢報いて一勝一敗に戻した。 
 羽生は既に五十台で棋士の差し盛りはとうに過ぎたはず。 にもかかわらず、藤井に快勝したエネルギーというか底知れない研究心・探求心には驚かされる。 
 藤井全盛期の寸前である今を逃したら、100期達成はできないかもしれない、頑張ってほしいものだ。  
2/10 日本のドラマ

 先日、本当に珍しいことに、日本製のドラマを観た。TBS系「火曜ドラマ」枠にて2017年に放送された「カルテット」である。 アマゾンプライムビデオで見れるようになり、満島ひかりのファンだったことで、気まぐれに覗いてみたのだ。
 最近、日本製のドラマをほとんど観なくなったのには理由がある。 外国のドラマのほうが、金も知恵もふんだんに使って、面白いものが沢山ありすぎるのだ。 昔はそれでも日本製ドラマを結構観ていた、「鬼平犯科帳」や「北の国から」、もっと古くはネタが尽きてどうしようもなくなった15年位前から観なくなった大河ドラマ等々。 
 要は面白いドラマがほとんどなくなってしまったのだ。 ドラマは良い脚本と良い役者が必要条件であり、わてが興味を引くようなものがないのだ。 
 で、この「カルテット」だが、主演の4人、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平は、いずれも個性派で演技も定評がある。 その4人がかなり変わり者でそれぞれが秘密を持った人物を演じる訳で、ストーリーとドラマの雰囲気とで合わせて考えると絶妙の配役だと思う。 ドラマのストーリーがひねりや意外性をたくさん用意してあり、まったく飽きさせない。 
 脚本の坂本裕二は人気脚本家のようで、ヒット作を連発しているようだ。  こ人の他の作品も観たくなってしまった。

5/9 アンプとCDプレーや  ここのところ頻繁にオーディオに手を入れている。 旅暮らしから一転して家で過ごすことが多くなり、どうしても音楽を聴く機会が増えたのが原因だろう。  スピーカーをいくつも手に入れて、その音色の違いに喜んでいた。 最後に手に入れたJBL4312Bは、低音の出方、中音のスムースさは文句なかったが、どうにも高音がキンキンしてしまい不満だった。 特に女性ボーカルで顕著で、落ち着いて聴いていられない。 仕方なくヤマハNS−1に切り替えるのだ。 こっちはボーカルが実に軽やかで、くつろげる。 しかし、せっかく手に入れたJBL4312B、何とかしたい。 
 CDプレーヤーがピンチヒッターで長居をしているソニーのDVP−S7000だが、これはもともとはDVDプレーヤー。 CD再生に定評があり手に入れて使っているが、これが問題なのか? それともサンスイAU-D907xが問題なのか? よくわからず。 しかしサンスイとJBLの相性が悪いわけはないはずだが・・・・。 アンプはここのところずいぶんととっかえひっかえしている。 ソニーTA-F555ESJから、ラックスL550にしたのが随分前だが、発熱とガリに嫌気がさしてデンオンPMA-1500REに取り換え、これもパットせず、現在のサンスイAU-D907xにしてまだ日が浅い。 
 これまでの経験でスピーカー、アンプの順で音色が大きく変わるのは判っていた。 アンプの中ではやはりラックスが独特の艶があり、中域の厚みがなんとも言えない。 真空管アンプもどうかと迷ったが、結局はラックスのL540に決まった。 L550より後の製品だが、これが正解かどうか?
  2月の初旬、ヤフオクで落札した製品が夕方に到着し、早速に試運転をしてみた。 まず、製品はガリもなく、表面上の傷もなくきれいなものだった。 で、音出しでの結果だが、サンスイAU-D907xに比べるとやはり中域の音の厚みがあるのと、高音がうるさくない、加えて低音の押し出しも上々。 心配した発熱もL550に比べると低い。 端子類の清掃と、ラックに収まりきらないために奥の木材を少々削ったりする。 これでアンプはひと段落だ。 

 残るはCDプレーヤーだ。 これにはかなりの時間と研究を重ねた。 現代のCDプレーヤに関しては、ソニーのように撤退したメーカーがあり、かなり絞られること。 高級品と汎用品に二分化されてしまい、さすがに20万円を超えるような製品を買うつもりもない。 で、最新のものを買うのはたやすいのだが、物量を投入した過去の製品に魅力を感じてしまう。 まず、メーカーごとの音の傾向やCP比、人気等々を調べた。
 主なメーカーはヤマハ、オンキョー、マランツ、テアック、ラックスマン、デンオンなどだが、音の傾向としてはやはりデンオンになってしまった。 ヤマハのCDS-1000や、オンキョーC-1VLなどにもちょっと魅かれたが、結局はデンオンから選ぶことにした。  
 超有名なDCD-1650シリーズは抜群に定評がある、そのワンランク上のDCD-s10シリーズなどを詳細に検討。 一度はDCD-1500SE(SACD)を落札したのだが、提供者の都合で取り消されてしまった。 そこでまたも検討を進め、DCD-1650ARにたどり着いた。 理由はいろいろあるが、決定的だったのは亡き長岡鉄男の大絶賛だった。 どうに長岡鉄男にはかなわないのである。 

 アンプとCDプレーヤーの取り換えで音質はどう変わったか? 音の厚みが増したのはアンプに起因するようだ、定位が抜群に良くなったのはどうもCDプレーヤーに起因すると思われる。 
 ほぼほぼ満足の音質で楽しんでいるわけで、あとはJBL4312Bと被っている4305Hを手放して、ダイヤトーンのDS-A5かDS-A6を手に入れたいと思っているが、まあそれも追々やることにする。
6/17 ゲームオブスローンズ   この長大なドラマを見始めたのはアマゾンプライムビデオであったが、第2章くらいで放映権がなくなってしまい
、そのためUNEXTも鑑賞することになってしまったほどにのめり込んだ。 
 アメリカをはじめとした世界中で大ヒットした、第8章まであるとてもとても長いシリーズで、その間に登場人物は次々と変わっていく(ほとんどは死んでいく)という、ちょっと日本では考えられない展開だ。 
 NHKの大河ドラマを8年間ぶっ続けで同じドラマをやるようなもので、生半可なものではない。 
 なにしろ製作費が桁違いで、280億円(1シーズン)という途方もない金額。 
 ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌」が原作だそうだが、非常にかいつまんで言うと七つの王国で統一王の玉座をめぐる権力争いをメインのストーリーにして、多くのストーリーが複雑に絡み合うとても簡単に書ける話ではないほどに混とんとしている。 
 いくつものストーリーが同時進行でいくつかの場所で繰り広げられるために、ついていくのにかなり苦労させられる。 
 その大きく展開した物語が段々と終盤に収束してくのだが、最後の最後は「横暴な権力者の末路」であり、「愚かなものほど権力の魔力に惹かれる」ということを如実に表現していた。 
 このドラマは一見ファンタジーなのだが、実はとても深い意味での人間ドラマだと確信している。
 なにしろ8年だから、第1章に子供で登場した俳優もどんどん大きくなり、子供の成長を観ているよなところもあった。 このドラマで知った俳優が、映画やドラマに出てくると嬉しくなってしまう。  
7/23 近頃思うこと 〇最近、「にっぽんカメラアイ」という15分番組を録画して観ている。 たった15分のドキュメントだが、これがなかなか面白い。 ナレーションもなく、一つのポイントを優れた映像で見せてくれる、言ってみればミニ「72時間」かな。 それを観ていて、就職試験を思い出した。第一希望はNHK、第二希望でT社。 NHKで撮影などの裏方をやってみたかったのだが、試験日が重なり絶対安全は第二希望にしてしまった。 あの時もしNHKを受験していたら? 受かっていたかも失敗していたかもわからないが、どちらにしても今とはまるで違う人生を歩んでいたはず。 どちらが良かったかは、両方を経験することができない以上、比較も出来ないが、人生には分岐点が無数にあり、その人の人生はその無数の分岐点でどんどん変わっていくものなのだろう。

〇ここのところ頻繁にオーディオに手を入れている。 CDプレーヤの買い替え、アンプの交換、スピーカーの追加と売却などだが、音が良くなっているのか? よくわからない。 一番悩んでいるのがアンプだ。 とっかえひっかえしているが、ラックスL540で落ち着いたと思ったら、ちょっとしたことで壊してしまい売却。代わりに手に入れたL500は、思っていたのとは違う音で少々がっかりしているところ。 いわゆるラッスクトーンが好きなのは間違いないのだが。 そしてどうもわかってきたことは、A級アンプの厚みのある音が好みに合うということ。 L540は15WまでA級動作するのだが、家庭の一般的な音量では15Wはかなり大きな音なのだ。 ちなみにL500はB級50W。 A級アンプをまた物色し始めている今日この頃である。

〇最近見た映画で、かなり印象に残った作品「ロイグロングバケーション」は、ヘレン・ミレン, ドナルド・サザーランドという名優のロードムービーだ。 アルツハイマーの元教授と末期がんの妻が、離れ離れで過ごさなければならなくなったとき、夫が敬愛するヘミングウェイハウスを目指してキャンピングカーで旅に出るというストーリー。 ラストがとても悲しい結末だが、悲しいと受け止めるか? ハッピーエンドと受け止めるか? わてもこの夫婦と同じ時期に差し掛かっていて、とても他人事とは思えなかった。 さて、わてらにはどんなラストが待っているのやら。
8/15 音楽配信サイト  先日、アマゾンで安価なUSB-DACを購入し、PCで音楽配信サイトから音楽を鳴らしてみた。 実に簡単に接続でき、CD以上?の音質はもちろん良い。 だが、どこのサイトも基本は定額制の有料で、無料のサイトもあるにはあるが、CMが入ったりあるいは勝手に望まない曲を流したりして、有料に誘い込もうとする。
 有料はおおむね1000円/月以下なので、CDの値段を考えればそれほど高いわけでもないと思っていた。 
 そんなところ、娘婿がアマゾンミュージックのファミリープランをやっていて、6つある権利の一つを譲ってくれた。  これはありがたいと、何しろ1億曲もあるというのでこれは助かったと、これで何の苦労なくあらゆる音楽が聴き放題だと思ったのだが・・・・。
 ところがこれは大きな間違いだった。 とりあえず、中島みゆきのプレイリストを作り始めてがっかりしてしまった。 代表曲やヒット曲はたくさんあるのだが、「雨が空を捨てる日は」「冬を待つ季節」「流浪の唄」「蕎麦屋」「異国」などわての好きな歌が皆無なのだ。 それじゃあと思って、森田童子を探すと、これも皆無。
 1億曲が笑わせるじゃんと思ったが、まあ仕方ない。 考えてみれば、映像配信のほうも同じようなものだ。 アマゾンプライムビデオ(普通の有料会員)とU-NEXT(女房とわてで株主優待を活用して1年中見られる)の2つのチャンネル見ているのだが、これも同じようなものだ。 権利の関係だろうが、片方にあって片方にない映画がいくらでもあるし、どちらにもない映画もたくさんある。 
 要はすべてひとつで網羅するなど無理な話で、音楽はCDと音楽配信サイトを活用して聴くというのが正しそうだ。
9/21 セ・リーグ優勝  阪神タイガースが2005年以来、実に18年ぶりにセ・リーグ優勝を9/14に果たした。 正直長かったってのが感想。 まさかここまで優勝から遠ざかるとは思っていなかった。 前回の岡田監督時代以降は、真弓・和田・金本・矢野がほぼ3年づつ監督を務めたが、優勝には手が届かなかった。 1985以降の暗黒時代に比べれば万年Bクラスって訳ではなかったものの、悔しい日々が続いていた。 
 実は今年は岡田監督復帰でかなりいい成績を残せるのでは開幕前に思っていたのだが、それにはいくつかの理由がある。 一番大きいのは投手の潜在能力で、これでパンチ力のある外人が当たれば、もしかしたら・・・・などと夢想したものである。
 今年の優勝の要因はメディアでも多く語られているが、わてなりに整理してみた。(順不同)

 @守備位置の固定:矢野前監督が出場機会を増やすために始めた複数の守備位置、これを岡田監督は完全に否定した。 あくまで守備重視の姿勢で臨んだのだ。 これは選手の守備力の向上と打撃への好影響をもたらした。 
 
 A中野のセカンドコンバート:このコンバート成功が大きなカギであった。 二遊間の守備力アップによりダブルプレー数が大幅に向上したことは間違いない。 肩に問題があった中野が、肩を気にする必要がなくなったことで、もともと広かった守備範囲で、悠々と守備できる効果は絶大。
 
 B8番ショートの固定:開幕当初は小幡が務めたが、4月半ばからは木浪が獲ってしまった。 木浪が「恐怖の8番」とか「史上最強の8番」などと称賛されたのは、どんなに成績が上がっても8番から打順を全く替えなかった岡田監督の采配にある。  3番や5番、6番を打たせたほうが点が入る可能性が高くなるかもしれないのに、あくまで8番に固定したのがさすがである。 もちろん、1番近本、2番中野のとの関連である。 8番を第二のクリーンアップである1,2番への起点としたのだと思う。 この方策のおかげで得点パターンが増え、相手に与える影響も大きかったと思える。 

 Cストッパー・中継ぎの充実:当初のストッパーはもちろん湯浅だった。 その不調・故障もあり、代役岩崎がストッパーになり、失敗の非常に少ない安定感のある仕事で勝ちゲームを勝ち切れたのは大きい。 JFKのような盤石なリリーフ陣が無く、相手打者や試合展開で、桐敷、島本、加治屋、岩貞、石井、ケラーなどをその都度選択して投入する方式は岡田監督としては初めてかもしれない。 いかに岩崎に繋ぐかというのは2005よりかなり難しかったのではないだろうか。 JFKの時は試合は6回まで先発が粘れば、ほぼ勝てるパターンができており、そのパターンのために相手が半分諦めてしまうのだから、ある意味楽だったろう。 もう一つ加えると、中継ぎ陣を休ませつつ使った采配。 投手を交代でをベンチに入れない徹底ぶりだった。 ベンチに入っていれば使いたくなるのは目に見えていたはず。 この措置は、投手起用は目先の勝利ではなく、長いペナントレースを考えての思慮だと感心しきりだ。

 D打順の固定:1番近本、2番中野、4番大山、8番木浪はシーズンを通してほぼ固定された。  当初のクリーンアップであった3番ノイジー、4番大山、5番佐藤輝は結局は大山以外はその調子により固定できなかった。 前川なども起用されたが、夏場になり新人森下の3番がほぼ固定されたことで安定的になった。 打順の固定は、言い換えれば役割の固定であり、毎試合のように打順を替えることは毎試合役割が変わることであり、どんな優秀な選手でもやはり難しいのだと思う。

 Eフォアボール奨励:これは際立っている、粘りに粘りもぎ取ったフォアボールは、ヒット以上に価値がある場合が多い、特に試合前半では相手投手の投球数を増やす効果が際立っている。 投球数の増加は球威の低下を招き、ヒット性の当たりが増えるのは間違いない。 逆に投手にはフォアボールを減らす努力をさせているのが見逃せない。 開幕前にフォアボールの査定率のアップを球団に頼んだ岡田監督のスマッシュヒットだろう。
 
 F新しい先発の登場:現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた大竹の二桁勝利、そして村下の初勝利から二桁勝利までの働きはこの優勝の原動力である。 青柳、西勇、才木、伊藤で計算した先発で、前半に安定していたのは伊藤だけであり、大竹と村上が居なければ、どうなっていたか? 

 G捕手の併用:開幕前は捕手は梅野でいくと言っていた岡田監督だが、特定の投手によって坂本を使った。 これがどれだけ幸いしたかは計り知れない。 8月の大事な時期にデッドボールで梅野が長期離脱、坂本にかかった負担は計り知れないが、前半でミットをかぶっていなかったら、そう簡単に乗り切れなかっただろう。 優勝で一番ホッとしているのは坂本だろうと、下柳が言っていたが、わてもそう思う。 捕手の併用がただのラッキーだったのか、思慮の結果かはわからないが、大きな要素であったことは間違いなさそうだ。
  
 それにしても18年は長かった。 2005年は潤矢が一歳、それが今やサラリーマンをしている。 もちろん、両親もえっちゃんのお母さんのちゑさんも、義弟の啓ちゃんもみな健在だった。 とてもとても長かった、次は連覇なんてのをやってみても良いかなあ。 
9/25 秋場所の感想  この場所は、新大関豊昇龍がどういう相撲をとるのかと、カド番の2大関(霧島、貴景勝)の成績が注目された。 豊昇龍は大関の重圧か? 千秋楽でやっと勝ち越しというふがいなさで失望させられる。 
 霧島も取りこぼしが多く9勝どまりでとても合格点は無理。 ただ一人貴景勝だけは最後まで優勝争いにとどまり、決定戦の末に熱海富士を破って、11勝4敗で4度目の優勝。 
 しかし、この優勝決定戦で熱海富士相手に注文相撲で勝つという、大関が下位力士相手にするべきとは思われない所業。 正直なところ、ひどく失望した。 この日、3敗の熱海富士は本割で朝乃山と対戦、朝乃山の正統な相撲に一蹴されて4敗となり決定戦となったのだが、この朝乃山の態度には立派としか言いようがない。 下位力士に注文相撲をする貴景勝と、朝乃山を比べてどちらが大関にふさわしいかは言うまでもない。 貴景勝が横綱になることはとうていあるまい、わてもこの人の応援を止めることにした。
 
 続々と若手が伸びてきて世代交代の一歩手前の雰囲気がする場所だった。 期待した琴の若は伸び悩んでいる、若隆景はけがで十両を陥落、豪ノ山が親方譲りでなかなか、湘南乃海も面白い存在、北青鵬は大勝ちしたが伸び悩みそうだ。 熱海富士は伊勢ノ海親方が「稽古をよくやっている」と褒めるのほどに稽古をしているのだろう、来場所以降も楽しみだ。
 あと、十両に大の里という怪物が出現した、怪我さえなければ来年の今頃は幕内の上位で活躍していそうだ。  
11/8 タイガース日本一  18年ぶりのセ・リーグ制覇から2か月、オリックス・バファローズとの日本シリーズを4勝3敗で制し、なんと1985年以来の38年ぶりの日本一に輝いてしまった。 実はシリーズが始まる前は、相手が強いだけにそう簡単にはいかないはず、負けたら来年の目標が「39年ぶりの日本一」にすればいいやって勝手に思っていたのだ。 しかし、今回の日本シリーズは長く語られるシリーズになったような気がする。 投手を中心にするチーム同士だが、監督の采配は全く異なる。 例えば先発メンバーの打順・守備位置の固定で選手に役割分担の意識付けをおこない、何をするべきかを選手が自覚できる体制を岡田監督はやり続けた。 対して中島監督は打順も守備位置も千差万別というか、ユーティリティというか、森などキャッチャーの次の日はライトを守っているですから驚きです。 中島監督の考え方は矢野前監督に近いのかもしれないが、選手個別の能力が相当高くないとこなせないと思う。 
 このシリーズ、第1戦で日本で三本指に入る好投手、山本由伸を打ち込み大勝して幸先よく始まったものの、第2戦で宮城に抑え込まれて大敗。 舞台を甲子園に移した第3戦、伊藤が打たれて接戦を落としてしまいリードされる。 
 第4戦を才木の踏ん張りで同点で迎えた9回裏にドラマがあった。 1アウトから近本が四球で出ると、中野の時に二つの暴投で1アウト3塁となり、中島監督は中野・森下を申告敬遠、満塁策で当っていない大山と勝負する。 怒った大山が三遊間を抜いてサヨナラ勝ちし、タイに持ち込んだ。 
 そして迎えた第5戦がこのシリーズの最大の山だった。 大竹が良い内容で試合をつくり、ゴンザレスのソロの1点で抑えていたが、7回表に森の一二塁間の深いゴロを中野がファンブル、その球を今度は森下が取りそこなうダブルエラーで2点目を献上してしまった。 猛烈なマイナス行為で、流れからいって「もう絶対にだめだあああ」と悔しがったのだが、その裏にドラマが待っていた。 先頭木浪の内野ゴロを相手が1塁に悪送球してもらい、そのボールがダックアウトに飛び込む幸運でノーアウト2塁をもらう。 代打糸原がレフト線に落としてノーアウト1−3塁と、まるでレギュラーシーズン中のような下位打線から上位打線に繋ぐパターンを作った。 いつものように近本がライト前に運んで1点。 中野は内野ゴロに倒れて1アウト2−3塁、ここでさっきエラーをした森下が、宇田川の落ちるボールを拾って左中間に逆転の2点タイムリー、3塁ベースを激しくたたく姿が印象的でした。 実はこの時、わては「左中間、左中間」と大声で「念」を送っていたのである。 まあ、打った瞬間は鳥肌もの。 続く大山もセンター返しで加点と試合を完全にものにしたのだった。 
 第6戦は山本が登板、2試合続けての攻略などさすがに無理で大敗、第1戦で好投した村上が不調だったので仕方なし。  
 第7戦はだれが投げるのかと思えば、CSもシリーズも全く投げてない青柳、立ち上がりが大変に心配されたが何とか無事に立ち上がってくれたのは良かったが、相手は第2戦で完全にやられていた宮城。 均衡を破ったのがなんとノイジーだった。 4回表に森下が三遊間を破り、続く大山が死球をもらって迎えたノイジーが、膝元のボール球をすくい上げてレフトスタンドに放り込んだのだ、大きいのを余り打たないノイジーの意外な一発だった。 続く5回には、坂本・近本の連続ヒットで作ったチャンス、中野はショートゴロで倒れるが森下、大山、ノイジーの3者連続rタイムリー3点を加え試合を決めた。 

 1985年はたしか沼津の社宅に住んでいたはず、まだ32才の若造だったが、それが今や老境である。 二度と日本一など見られないだろうと思っていたが、今年は始めから何か予感がしていたのも本当のこと。 1985年はVHSテープでプロ野球ニュースを録画していた、今でもDVDに焼いて宝物である、(残念ながらかなり画像が悪い) 今年は始めから勝ちゲームのユーチューブ動画をとってある、なにか予感があったんだろうなあ、不思議なものだ。 岡田監督が辞めて以降の真弓、和田、金本、矢野の監督の時はまったく期待をしていなかった、暗黒時代の再来だと思っていたし、事実そうだった。 岡田監督が復帰して期待はしたものの、まさか1年目でリーグ制覇、日本一など望外のことであった。 ここからは余韻をゆっくり楽しみたいものだ。 ただ、まだまだ課題は山積している、それを少しずつ解決してリーグ連覇に向けて頑張ってほしいものだ。    
11/30 大相撲11月場所後の感想  今場所は貴景勝の連続優勝(綱取り)だけが話題の場所だったが、場所前の予想通りで貴景勝は9勝どまり。
昨場所の千秋楽、熱海富士との優勝決定戦で立ち合いの変化で優勝し、大きなブーイングを浴びたこの大関に横綱は
しょせん無理な話。 「圧倒的な強さ」と「高い精神力」が求められる地位には、はるかに及ばないのが貴景勝でしょう。 この大関は来年に大関陥落、引退もありうるほど相撲がちっちゃくなっている。 
 優勝したのは大関3場所目の霧島だった。 来場所は横綱鳥の場所となるが、四つ相撲だけに安定感はあるもののさてどうだろうか? 
 そして二場所連続で優勝争いをした熱海富士である。 伊勢ヶ浜親方に言わせれば、まだまだ欠点だらけのようだが、実力はかなりついてきているように思える。 性格が素直なので、来場所以降に上位でもまれて三役に定着できるかが分かれ目かもしれない。 
 次の大関候補は琴ノ若、大栄翔、若元春だが、抜け出しそうなのは琴ノ若だろう、大きな体で似合う相撲になってきたような感じがする。 あとは怪我で下がってしまったが朝乃山、来年が大関へ向けての最終年になるかもしれない、期待したい。
 来年は十両の大の里が大注目だ、初場所で新入幕となるが、順調にいけばもしかしたらもしうかするかもしれないほどに大物だ、一にも二にも怪我をしないことだ。
12/29 タイガース優勝記念で買ってしまったアンプ   今年はというか昨年からだが、アンプをとっかえひっかえしている。 今年の初めにはラックスマンKL540がラックに鎮座しており、その厚い音に充分に満足していたのだが、ちょっとしたトラブルで手放すことになり、同じラックスマンのL500を手に入れた。 ところがどうにもラックスマンらしからぬ音で、すぐに嫌気がさしてしまった。 L540に比べると、音に厚みが少ないのが気に入らない。 で、ちょっと落ち着いて考えようと、新しめのラックスマンのしかもA級動作アンプだと決めたのだが、なぜかSQ-505Xという、50年以上前のアンプを買ってしまった。 これは顔と音質への期待からだった。 ヤフオクでの出品者のコメントにしびれてしまった。「トランジスターアンプとは思えない円やかで、中高音域に艶が有り自然な音質です。 本機に使用されているパワートランジスターは25年以上前に既にディスコンとなってしまった  幻の銘石NEC 2SA627-2SD188のコンプリメンタリーペアです。」 なんとも素晴らしいコメントで、しかもメンテナンスもしっかりやっているもので、出品者も信頼できると思い寄り道した。 まあ、コメント程ではないにしても悪い音ではない、いやこれだけ聴いていれば文句はない。 
 だが、やはりA級アンプの厚みが恋しくなってしまった。 L550A、L550AUあたりを狙うことにして出物を待ったのだが、20万円を超える価格帯でしか出品されない。 買う気になりかけたのだが、L590AUが30万円を切る価格でメルカリで見つかり、ええいどうせなら「フラングシップ」だったL590AUにしてしまえ!! タイガース優勝記念や!! というわけで、買ってしまったのだ。 まだ、来たばかりでただ繋いで音を出しているだけの段階だが、その柔らかさと重厚さと厚みで文句なし。 30万円近く出せば高級とは言えなくてもかなりの新品アンプが買えるのだが、わざわざ中古に手を出すって考えもあるが、良いものは良いのだ。 SQ-505Xは机上の真空管アンプの代替えにする予定だ。 
それとスピーカーの入れ替えもやった、4305Hを手放して、ダイヤトーンのDS-A7を手に入れたが、これが非常に好結果でやけに満足している。 とにかく音が良いのだ。  で、ビクターのSX-V1-Mに触手を伸ばしている・・・・・いつになったら止めるのか???