旅の名前 佐賀長崎キャラバン2015  その1(佐賀編前半)
都道府県 佐賀県 長崎県
目 的 ふらふら
百 選 一杯
日 程 2015.4.13-5.31
4/14
岐阜の孫→南港→フェリー
4/15 →「道の駅 香春」→「道の駅 いとだ」→九年庵→仁比山神社→水車の里→卑弥呼の湯→「道の駅 吉野ヶ里」

 5時45分に2年ぶりの九州上陸を門司の地に降りて果たす。 二日間、車に乗りっぱなし、合計500kmを走破したが、さすがに疲れた。 その上、船の布団は布団とは呼べないほどのぺらっぺら、夜中に何度も起きるし、瀬戸内海で揺れなかったので酔いはしなかったがお疲れモード。 船は北海道以来だが、中の商品はかなり割高なので、用意していったコンビニ夕食298とソーセージにピーナッツで晩酌を済ませる。 
 さて最初に虹の海岸を目指そうとしたが、100km以上あるので中止。 地図を見ていて急に思い立ち「鳥栖駅」に向かった。 30年前に九州一周18切符旅を敢行したときに、いたく偉い目にあった思い出の駅なのだ。 
 夏の暑い夜、駅寝を決め込んだのだが、体長2cm以上もある巨大な蚊に追いまくられてほとんど一睡もせずに始発の電車で長崎に向かったのだ。 その駅は昔の面影は皆無、わずかに駅舎の時計がかろうじてその頃のものかもしれない。 駅前のトラックが行き交った道は思ったよりやけに狭く、あったはずの歩道橋はなく、まあ30年ですから仕方がないのですがね。 
 で、吉野ヶ里のほうに車を向けて、「道の駅香春」で一休みしていると声をかけられた。 名古屋から来て四国・九州と一ヶ月ほど廻ってきた方でした。 大分県の温泉を教えてもらったので、帰り道に寄ろうかと思っている。 私より8つ上と言うから70歳のはずだが、奥さんは家に置き一人旅だそうな。 
 庭で有名な九年庵を訪ねるが公開は秋と春の数週間だけだそうな。 そのあと立ち寄った水車の里の管理の人に聞いたのだが、秋は人が多すぎて話にならないらしい。春は良いとのこと、5月2日から一週間、まだここに戻って来るには少し早いので、どうしようか? (結局、九年庵は断念した、来年以降で行ってみたいものだ) 
 卑弥呼の湯でゆっくりして、「道の駅吉野ヶ里」で休む。 この駅は山の上、有料道路の入り口に近いところで交通量は少ない。 平坦で静か、農産物は普通の量。 有料道路のトンネルから湧いた湧き水が出ていて、それを汲む人が多くいるようだ。 

 途中で寄った「道の駅いとだ」、帰り道でここに泊まった。

 鳥栖駅は昔の面影なし。

 前回来たときから、30年以上たっているので仕方ないのですが。

九年庵は良い感じの庭でした、入れませんでしたがね。 いつか行きたいですね。

 水車の里の二階でやっていた桜写真の個展。 話によると野桜専門の方で、自分で探して撮っているらしい。 なかなか良い写真がありました、努力が凄いっす。

 ここで売っていたデコポンは小さめでしたが、5か6個入って200円と格安で美味しかった。

 この駅に着くのにはナビの扱いが悪く、ずいぶんと遠回りをして狭い道を走りました。
4/16 →吉野ヶ里公園→古湯温泉 英龍温泉→「道の駅 大和」

 午前中くらいで出掛けた吉野ヶ里遺跡公園は、余りにも広大で中を歩くだけで軽く一万歩を越えた。 国立の公園にリニューアルしたらしいが、400円の入場料は安すぎでしょうね。 
 再現された建物が遠くにも見える様は、ちょっと1800年前にタイムスリップした感覚にもなるほどだった。 
 結局は3時まであちこちを歩き回り、最後に粗品をくれるというのに釣られてアンケートをして粗品をもらう、なんとこの公園で作ったという「うどん」でした(*^-°)v
 ちょっとだけ言いたいことがあったのだ、展示室でビデオを見ていたときに、隣接する写真を撮るための顔のところに穴の空いたベニヤ板があり、これで小学生が騒いでいてうるさくてビデオの声が聞こえなくなったのだ。 小学生には注意したが、もともとレイアウトが悪いのはハッキリしていて、それをアンケートに書いたのだ。  
 そのあと古湯温泉の栄龍温泉に入り、「道の駅 大和」で休む。 栄龍温泉は2種類の泉質の二つの浴槽で、その一方が微温湯で実に気持ちよかった、しかも250円と超安いのもうれしい。

見渡す限りの平原って雰囲気、タイムトラベルしたような・・・・

 川上峡の鯉のぼり

 ここの古湯温泉はお湯が良かったですねえ、ぬる湯で実に気持ちよかった。 帰りにもう一度立ち寄りました。

 平坦だが道路に面して細長い、それほど交通量はないものの。 農産物は多め、LANが使えるのも良い、ゴミ箱もある。 少し離れてはいるが温泉もある。 帰りに泊まり、合計で三日ほど泊まりました。 
4/17  樫原湿原→熊の川温泉→「道の駅 大和」

 樫原湿原から近くの山に登るつもりで出掛けた。 駐車場に置いて支度をして出掛けたのだが、調べていった地図には登山口のことがしっかり書いてなく、どうしても見つけられなかった。 まあ、その前にワラビが目についてしまい、それを採ることに夢中になったのが原因かも。 
 最初に出掛けた方面はどうも方向が間違っていたと気づき、いったん車に戻りコンパスと地図でもう一度確かめてから再度でかける。 しかし、こちらにも登山口はなく、ワラビだけが採れる。 午前中に2時間ほどかけてワラビを採り、登山は諦めて車に戻って蕎麦を茹でて昼食。 
 そこから、せっかく北のだからと樫原湿原を散策したのだが、「九州の尾瀬」はとても誇張された表現だと実感、規模が尾瀬の1/100以下でしょうかね。 
 そこから虹の松原方面に行こうかとも思ったのだが、21世紀の県民の森というのが東側にあり、これもちょっと行ってみたくなり、明日はこっちに行くことにして熊の川温泉のちどりの湯とうのに入り、「道の駅 大和」に戻ってきた。 
 ワラビは重曹であく抜きをしたが、とても食べきれる量ではないので塩漬けにするしかない。 しかし、入れ物がないのが難点だったが、ビニール袋で代用しようかと考えている。
4/18  21世紀県民の森→吉村家住宅→虹の松原→野田の元湯→鏡山公園駐車場

 21世紀県民の森に出掛けて、一周が6kmほどのサイクリング用のコースをウオーキングした。 ダム湖を一周するコースで変化に富んでなかなか良かった。季節が良いので汗もかかずでした。 
 そこから吉村家住居という天保年間に建てられたという住居に行ってみるが、中は見られずただの古い農家があるだけでおもしろなかった。 その家の入り口にあった神社のほうがよっぽど面白かった、変形しきった狛犬も鳥居も、やけに真ん中を垂らしたしめ縄も興味をそそられた。 
 で、虹の松原に行ったのだが、ここは沼津の千本浜の幅を3〜4倍にした感じで、松林の中に道路が走っている。 砂浜は白い砂できれいだった、孫に貝殻を拾った、おみやげ。 
 そこからおみやげ専門の大きな店で試食ばかりしてから、唐津城に行く。 しかし、駐車場の案内を見て止めた。 有料は良いとしても「キャンピングカーは大型扱い」だそうな、ふざけているので止めた。 立派な城郭は復元品だそうで、要は熱海城と同じかあ??  
 そのあと寄った川縁の公園の駐車場は無料だったので、明後日に街歩きをするときにそこに停めて唐津城にも行こうかと思う。 野田の元湯という小さな、しかし開業はかなり古いという温泉に入って、見晴らし抜群の鏡山公園で休む。 
 この公園の展望台から見る虹の松原は、実に良い眺めでした。 そういえば司馬遼太郎の街道を行くで、「虹の松原」は本来は「二里の松原」だったとあったが、まあ見事な松原だ、感心しきり。

 21世紀県民の森をウオーキング

昨日採ったワラビを塩漬けにした、入れ物は百均で買ったのバケツ。

虹ノ松原 広大でした

松原の真ん中にある道路、幅が非常にあるのですよ

 小さなお風呂屋さん

 町の高台にある鏡山公園の駐車場

その公園の展望台から観た「虹の松原」  カメラの関係で丸まって見える
4/19  コインランドリー→唐津曳山展示場→七ツ釜→呼子台場の湯→「道の駅 桃山天下市」

 朝から雨。仕方なくコインランドリーで洗濯をする。 そのあと九州で初のPは全く駄目で、深追いせずに早々に引き上げる。 
 買い物などをして、唐津神社に行ってみた。 するとそのすぐ脇に「唐津くんち」の曳山の展示してあるところがあり、300円を払って巨大な曳山を見学。 江戸時代末期に作られて今に伝わるものだそうな。 和紙を何度も塗って作ったという曳山は近くで見ると、実に素晴らしいものだ。 髭にヤクの毛をつかったりと、かなり凝っている。 
 明日も唐津で過ごすつもりだったが、気が変って呼子に向かうことにした。 途中、「七ツ釜」という、天然記念物があったので寄り道。 柱状節理という溶岩が急激に冷やされてできた特異な形の海岸に、浸食でできた大きな穴があいているものだ。 観光客は雨のせいか誰もおらず、ゆっくり見れた。 
 そこから「道の駅 桃山天下市」で休む。 明日は呼子のあたりを廻るつもりだが、どうも雨らしい"(ノ_・、)"

唐津神社なぜかぶら下がっているひもの数が一杯だ

 駐車場が2カ所あり、第2は建物の奥で平坦で静か、ただしトイレは第1の一番遠いところ。 第一は道路に面していて平坦なところは少ない。 農産物は少なめ、海産物もあるにはあるが。 LANが使えるが建物の近くだけ。 コンビニは道路の反対側、スーパーも近い。 ゴミ箱有り。
4/20  名護屋城跡→呼子大橋→可部島→田島神社→呼子町観光物産館→波戸岬→国民宿舎波戸岬(風呂)→「道の駅 桃山天下市」

 朝から小雨と霧。 名護屋城址に出向くが、あいにくなことに博物館は休館日"(ノ_・、)"  
 しかたなく霧の中を城址を歩き回るが、さすがに展望もなくパットせず。  少し歩き回り車に戻る。 呼子大橋に行き、信号の名前が「伊達政宗陣跡」に驚きく。 橋の手前の駐車場に車を置いて、橋を向こう岸まで歩いてみた。 雨は霧雨程度だが風が強く、寒いほどだった。 
 車に戻り加部島に渡る。 パンフにあった田島神社を向こうに見ながら昼食を車の中で済ませる。 岸からすぐに鳥居、そこから上がると実に格式が高い社殿、かなり古いものだそうだ。 社殿の手前には元寇の「碇石」というのがあった、「碇(いかり)」というのが読めず、情けなかった。 
 田島神社の脇にあった呼子町敢行物産館に寄ってみると、閑散としたところだったが留守番の老人がおしゃべりで楽しかった。  島の一番北にある杉の原放牧場というのに行くが、風が強く寒いので外に出られず、車の中で短編を一つ読む。 そこから波戸岬に向かい玄海海中展望塔に出向くが、入るのは遠慮した。  風が強く、雨も強くなり岬の駐車場で暇をつぶす。

 名前は「呼子町観光物産館」でしたが、誰も訪れそうもなく、留守番らしい老人が暇そうでした

 こういう交差点の名前も珍しいでしょうな

入らなかった海中展望台

 恋人の聖地も人っ子ひとり居らず
4/21  前田利家陣屋跡→呼子朝市→名護屋城博物館→名護屋城跡→浜野浦棚田→「道の駅鷹ら島」→高串温泉→「道の駅 伊万里」

 朝一で前田利家の陣屋跡を見に行くが、ただ野原があるだけ。 名護屋城博物館の開館まで時間があったので、呼子の朝市に行ってみた。 が、やはり思った通りに半分観光客相手で、結局は見て回っただけで博物館に行く。  この博物館は県営だからだろうか無料、解説のイヤフォンも無料で貸してくれた。 この近辺の朝鮮半島との歴史という感じで展示してあった。 名護屋城に関するものは半分くらいかな。 
 そこをじっくり見終わって、城址をもう一回りしようと行くと、丁度二組の夫婦に案内人がついて説明をしていた。 飛び入りで一緒に聞かせてくれと言うと快く承諾してくれて、ついて歩いた。 これは大成功で、この説明を聞いて納得する部分がたくさんあった。 
 家康のい陣屋だけ二カ所ある理由(家康が連れてきたたくさんの家来を遠くにやった)、城壁の作りがラフなところと正確なところがある理由(見られる場所はそれなりにしっかり作った)、秀吉が住んでいた場所が天守閣ではなく風を避けた低いところだった等々実に面白かった。 
 そこから浜野浦の棚田(棚田百選)に行くが、まだ田植えがしてないので絵にはならず。 それにしても棚田を見渡せるところに展望台を作ってあるのには驚いた、確かに良い景色ではあったけど。 「道の駅 鷹ら島」に寄るが、アスパラを買っただけ。 
 そのあと、一昨日入った台場の湯で源泉を使っていたという高串温泉に入る。 ぬるぬるで、いわゆる美人の湯、少し低温で良い温泉でした。 ここで広島から来たという私よりちょっと上の方と話をした。 
 軽を改造して旅をしているそうで2週間目、これから戻るところだそうな。 同じ車旅で話があった。 そこから海岸線を南下、湾が入り組んでいて景色が素晴らしかった、夕方になるといい絵になりそうだった。 「道の駅 伊万里」で休む。

呼子の朝市

 5月からは有料になるらしい案内をしてもらいました、さすがに話し方が上手いですし、何よりよく勉強されているのが解ります、何を聴いても答えてくれるのがさすがです。 この方がやっているブログに載ってしまった。

 

田植え前の棚田では絵にならない。

 ここも「恋人の聖地」でした

 高串温泉、ここも温めの湯で良い風呂でした。
4/22 鍋島藩窯公園→国見台公園→伊万里市内散策→竜門峡キャンプ場

 鍋島藩窯公園という窯元が集まった集落に行く、大川内山というようだ。  駐車場から見る景色が、何とも言えず不思議で、山が迫っているというか、なんというかちょっと言い表せない雰囲気がある。 もしかしたら朝鮮半島の風景に似ているのかも。
 20軒くらいの窯元兼販売所があり、それぞれがかなり違うものを扱っていたのが印象的。 全体的には高級志向かな。 
 マグカップそれと蓋のある小さめのご飯茶碗がほしいのだが、なかなか思うようなものはない。 見ていて風鈴と表札も欲しくなった(^^*ゞ  
 そのあと伊万里の市街地にある公園に車を止めて、2時間ほど市街地を歩いてみた。 観光協会でマップをもらい、行った陶器商家資料館にいた案内のご老人が話し好きで、陶器と磁器のちがいから、有田で生産した磁器がなぜ伊万里焼になったか?(伊万里津からあちこちに出荷されたために伊万里焼になった)、なぜ関ヶ原で敗軍の鍋島藩が幕末まで生き残ったか? その裏には伊万里焼があった等々、聞いていても飽きなかった。 
 で、本日はこれでおしまいにしようと思い、明日の登山のために竜門峡キャンプ場の駐車場に向かいそこで休む。

 まあ、どこもかしこも陶器です

 竜門峡ダムの突き当たりのキャンプ場の駐車場。 平坦で静かトイレもしっかりしているが、ほかにはなにもない。
4/23  黒髪山登山→有田温泉→「道の駅まつうら」

 8時50分に出発、今回の旅で初の山登りは黒髪山だ。 九州では高千穂岳いらいとなるかな、ここは600に満たない低山。  沢沿いの道をゆっくり登り、途中で雌岩というところに立ち寄り絶壁から顔だけ出して足がすくんだ。  
 そこで知り合った夫婦は山口からきたという、奥さんがおしゃべりで楽しかった、その奥さんの話でこの山が新百名山になっていると知った。 
 11時過ぎには頂上に立てた。 早い昼食をインスタントのちゃんぽんで済ませて下山。 13時過ぎには車にたどり着いた。 
 ゆっくり休んで、近くの有田温泉という風呂に入り、長崎県の一番東?かな「道の駅 松浦」で休むことにした。 ここで出会ったかたは私と同年代でまだ仕事をしているらしい、これから佐世保で警備員だそうな。 藤沢に長く住んでいたようで、伊豆ナンバーをみて話かけてくれた。 年金の話や釣りの話、キャンピングカーの話といろいろと話をして、最後に車の中を見せてあげた。  これは凄いと驚いてくれて、あと2〜3年したらキャンピングカーを買って釣り三昧をすると張り切っていた。 まあ少々、良かったかな。 

山の上の案内板まで陶器とは驚きましたねヽ(;^o^ヽ))) (((/^o^;)/

 「道の駅 松浦」 海の近くで、駐車場はL字型をしていて、大型車からだいぶ離れることができた。 平坦でゴミ箱もあり、さらに芝生の公園まである、これでLANがあれば完璧でしょう。